乳がんから健康に(KMさん)

 

自分と向き合い、感謝と喜びのなかで生きる(乳癌ステージTから)

 20188月に乳癌(ステージT)の手術(部分切除)をした後、手術以外の西洋医学に基づいた治療を断り、身体・感情・精神・魂の4のレベルで病気にアプローチしようと決心しました。

食事に関しては、白米を玄米に変え、肉(鶏肉以外)や牛乳を止め、植物性たんぱく質を中心にして、「まごわやさしい」
を摂ることを心がけ、ゲルソン療法に沿ったニンジン中心の野菜ジュースを12リットル、ニンニクや昆布水等々、「癌に効く、癌を予防する」さまざまな食材・食事法を試し続ける日々でした。そんな時、岡田先生の教室と出会いました。


恭子注:
ま…豆
ご…ごま
わ…わかめ
や…野菜
さ…さかな
し…しいたけ
い…いも

 教室では、「○○に効く食材」や注射1本で病気を治そうという安易で他力本願的な姿勢ではなく、自分の健康に対する自律的な姿勢を繰り返し教えていただきました。癌が生活習慣病であるならば、自分の生き方を見直す必要があるということ。また、癌は自分の生き方が生み出した作品、あるいは自分の生き方そのものの象徴だとすれば、自分が新たな生き方をしようとすれば治すことができるということ。患者の持っている本来の力(身体的・精神的・魂的な)よりも、ともすれば注射1本の力を信頼する傾向にある西洋医学に対して不信と不安を抱いていた私にとって、人間の持っている治癒力に信頼を置くマクロビオティックの哲学は心強いものでした。「自分の外部に薬や医者を探すのではなく」、答えは自分の中にあるのです。

教室では、自分と向き合う作業の繰り返しでした。癌を、自分自身と向き合ってあげてほしいという神様からの愛のメッセージだと捉えれば、いつも先生が大きな愛で私たちに接してくださったように、愛を以って自分に接するということが大切です。それは、「天使(いい子ちゃん)ではなく人間(善:悪=64)として、自分を知り受け入れ、今ここを生きる」ということだと、先生はさまざまな角度から繰り返し説いてくださったように思います。「天与の分限、自分本来の花を咲かせること」。つまり、本来の自分を生きてあげること。

このように、この5か月間は、病気治癒のための料理法を学ぶというよりは、マクロビオティックを通して、私らしく生きるための姿勢や知恵を心身に染み込ませていく時間でした。「人間として生まれ、どう生きていくかを見据えて行く上で健康というものがある。そのような大きな視点、運命を変えるという視点で健康を捉える必要がある」ということを学びました。  

そのおかげで、以前よりも自分を知り、自分自身を愛することができるようになりました。そうなると、自分の心が満たされて穏やかで寛容になるので、家族や環境や出来事に対して自ずと感謝の気持ちを抱いて生活できるようになってきました。
20199月現在、再発もなく、病気を得る以前よりも心身ともに疲れにくく、前向きで穏やかな心持で、喜びの多い日々を過ごしています。
基礎科前期で学んだことをより深く理解していくために、今後もできる限り教室に通い続けたいと思っています。ありがとうございました。

 

 

【食事の変化】

●癌と診断された以前

・朝:野菜ジュース(低速回転ジューサー使用)

   白米、魚か肉(牛肉以外)料理、みそ汁(野菜またはシジミ汁)、野菜のサラダ、

納豆、果物

・昼:白米または麺類(うどん、そば)、みそ汁または野菜スープ

・夜:白米、魚か肉料理(週2回ほどは卵料理)、みそ汁、青菜の胡麻和え、果物

 

・飲み物:ルイボスティー、タンポポコーヒー、玄米コーヒー、ココア、紅茶、牛乳

・間食:プリン、ゼリー、クッキー、せんべい、ケーキなど(いずれかをほぼ毎日)

 

●手術後から教室に通うまで

・朝:梅生番茶、野菜ジュース

・ブランチ:黒豆雑穀玄米ご飯、焼き魚、海藻とアボガドのサラダ、納豆、野菜と豆腐の味噌汁、キウイ1個、ニンニク2

・夕食:黒豆雑穀玄米ご飯、野菜と豆腐の味噌汁、野菜サラダ、きんぴらごぼう、小松菜の胡麻和え、果物(季節の果実1/2〜1つ分)

・就寝前:梅生番茶

 

・飲み物:玄米コーヒー、ルイボスティー、タンポポコーヒー(生理前後)、ヘンプミルク(週1回程度)、玄米甘酒

・間食:干し杏、ナッツ類、果物、ビスケット

 

●教室後

・朝:梅生番茶、ナツメ、野菜ジュース

・ブランチ:黒豆雑穀玄米ご飯、けんちん汁、納豆、海藻とアボガドのサラダ、大根おろしとしらす干し、魚(週2回)、キウイ1個、ニンニク2片、

・夕食:黒豆雑穀玄米ご飯、けんちん汁、納豆

・就寝前:梅生番茶

 

・飲み物:ドクダミ茶、ルイボスティー、タンポポコーヒー(生理前後)、ヘンプミルク(週1回程度)

・間食:干し杏、ナッツ類 、果物(週3〜4回)

 


恭子注:
上の、癌になる前の食事とあまり違いが分かりにくいと思いますが、
玄米にすることで、大きい便りが良く出て排毒し、
また、よく噛む(100回)ことも必要になってきます。 
よく噛むことは、精神も安定させます。


 恭子から一言
 上の食事を見て、がんと診断される前の食事もそんなに悪い食事ではない、と思いませんか。
甘いものの間食がいけなかったくらいでしょう。
もう一点は、主食を主にしていないこと、副食が多すぎること、くらいです。

癌の患者さんは、真面目な性格の方が多いです。
(今日本人の死亡原因で見ると、2人に一人は癌なので、日本人全員と言ってもいいのでしょうが)
真面目は、ひとに信頼されるいい性格でもありますが、
半面、自分を否定する性格でもあることが多いです。
自分がタンポポであるのに、バラの花になりたいという理想に合わない自分を否定してしまって、
ストレスを抱える方が多いのです。
がんはストレスが原因とも言われています。
食べ物だけじゃない、考え方の間違い、に気づいて
、自分を肯定し、開放してあげることも必要になってきます。

もっともこの方は、(私恭子はたんぽぽですが)好きな花はバラであり、バラのように外見も内面も美しい方でしたが。